各豚舎と仕事の内容(飼養管理)や施設の造りを紹介いたします。
豚たちの成長段階に合わせて、豚たちが過ごしやすいように施設の造りが違います。
それぞれの成長段階で適温も違いますので、豚舎毎に調整されています。
どの段階においても豚たちを良く観察し、飼養環境を整える事、ストレスを減らしてあげることが大切です。
仕事内容
Job
交配舎・妊娠舎
親豚は、個々に管理されており1頭1頭識別できるようになっています。
これは健康管理を行う上で非常に重要です。
交配舎では交配(人工授精)を行います。
美味しいお肉をつくる為に優秀な雄豚の精液を使用します。
受胎した母豚は妊娠舎に移動して、分娩直前まで過ごします。
我々の仕事は交配を行うだけでなく、母豚1頭ごとの健康維持はもちろんのこと、元気な子豚を出産できるようにサポートすることです。
健康管理には、施設の環境管理・給餌管理・病気予防をします。
どの成長段階でもストレスが少ない事が重要ですが、妊娠している母豚ですので特に健やかに過ごしてもらわなければなりません。
交配舎・妊娠舎のインタビューを見る
分娩舎
母豚が出産をする施設です。
出産は大きなストレスがかかります。その為、予定日より早く移動し施設・環境に慣れてもらいます。
出産に向けて環境・エサを整え無事に出産してもらいます。
出産前後の母豚ケアと授乳中の給餌管理、子豚は保温器具を使い温度を保ち、体調管理・病気予防を徹底します。
離乳前後の飼養管理は大切です。母豚の体力を消耗させない事が次の繁殖にとっても重要です。
母豚と子豚の適温は違います。環境作りがより大切になりますが、大きさの全く違う豚たちが過ごす施設ですので、とても気を使わなければなりません。
分娩舎のインタビューを見る
離乳舎
離乳をした赤ちゃん豚たちが暮らす施設です。
子豚たちに合わせたサイズ・高さの給餌器、給水器が設置されています。
離乳は子豚にストレスを与えるので、とても注意が必要です。
弱ってしまわないように注意深く観察し、サポートしなければなりません。
特に温度は大切で、施設の環境管理は最大の管理責務です。
また、バラツキなく健康に育っていくために給餌管理は非常に気を使います。
子豚の消化吸収条件が変わっていくので、食べるエサも成長に合わせて変更します。
病気予防のために各種ワクチン接種も行います。
離乳舎のインタビューを見る
肥育舎
離乳期を過ぎた豚たちが、肉豚として成長するための施設です。
出荷まで過ごしますので、部屋は成長した時点の大きさで適正になる密度で準備されます。
移動とともに群の再編などもあるので、移動後のストレスは大きいです。
施設移動時は、豚たちのサイズと体調を踏まえて部屋割を行います。
施設移動時の対応も重要ですが、長い間生活しますので、成長に合わせた飼養環境、給餌管理が大切です。
そして、適正な体重となり、決められた基準を満たした豚を選び出荷を行います。
バラツキの無い、美味しいお肉となるために出荷豚の選豚は大切です。
肥育舎のインタビューを見る
環境
生き物を飼育する上で当然発生するのが糞と尿です。
農場では、糞尿の処理も行います。
尿は、微生物の力を利用して分解・浄化し自然へ返します。
糞もまた微生物の力で分解処理をして堆肥を作ります。
堆肥は、農地へ施肥して利用してもらうようにしています。
※ 代表的な豚舎名および飼育方法で記載しています。
農場によって飼育方法や豚舎名が違う場合があります。